Häagen-DazsがYextの活用でオーガニック検索戦略をレベルアップ


- 業種
- 外食サービス
- 拠点数
- 900以上
1976年にニューヨークに最初の店舗をオープンして以来、有名ブランドHäagen-Dazsはアイスクリーム好きの消費者に愛され続けてきました。現在、同社では、独自のレシピ、限定のペストリー製造や多彩なフレーバーのアイスクリームで世界900店を超える店舗で素敵な時間を提供しています。創業以来、「美味しさのメッカ」とでも言うべき同社の店舗は、伝説的なブランド体験提供の基盤として機能してきました。また、成功している他のブランド同様に、Häagen-Dazsでも数十年に渡り、新しいオーディエンスやデジタルチャネルへの適応に努めてきました。
Häagen-Dazsは、多数の検索エンドポイントを通じてオーガニック検索でのプレゼンスを高め、特定の層からの売上を最大化できる検索戦略の構築に注力してきました。「デジタルエコシステムを通じて当社のプレゼンスをオーガニックに高められるグローバルなソリューションへ投資したいと考えていました。」General Mills(Häagen-Dazs親会社)欧州、アフリカ、ラテンアメリカ地域Häagen-Dazs店舗担当マネージングディレクターを務めるAurélie Loryはこう説明します。「当社では、リーチを拡大し、キーとなるミレニアル世代の市場に的を絞るには、当社のオンラインプレゼンスを管理し、製品やサービスを検索エンドポイントを通じて一貫した形で提供するためのサポートを提供してくれるパートナーが必要だと感じていました。」

Häagen-Dazsは、約200以上の検索エンドポイントを通じたビジネスリスティングの管理、店舗とメニューページの開発、効率的なレビューの返信とモニタリングを実現するためYextを選択しました。「欧州とラテンアメリカに所在する当社店舗の大半がフランチャイズ加盟店のため、Yext導入以前は、複数のプラットフォームを通じてわずか1件の重要な更新を行うのも非常に難しく、時間がかかる状態でした。」同社では現在、200名以上のユーザーがプラットフォームを活用しており、プラットフォームを最大限に活用し、しっかりと理解するため、それぞれがYextによるカスタムメイドのトレーニングを受けています。
店内で顧客に提供する最高の体験に見合うものとするため、Häagen-DazsはYext Pagesへも投資し、構造化され、検索で見つかりやすいロケーションページの作成に取り組んでいます。「Pagesの実装で、ロケーションページに表示される内容をカスタマイズし、コントロールできるようになりました。ページの表示件数も大幅に増加しています。」同氏はこう語ります。「店舗独自のメニューを表示し、各ページに大量のコンテンツをホストできるようになり、顧客に対してオンラインでも店舗と同様に質の高い体験を提供することが可能となりました。カスタマージャーニーの最初から最後まで、あらゆる接点を通じて最高のHäagen-Dazs体験をお届けできるようになったのです。」
フランチャイズモデルに伴う課題を背景に、Häagen-Dazsでは、顧客のレビューをモニタリングして対応することも目指していました。「フランチャイズ加盟店が効率的に自店のレビュー戦略を管理できるツールを提供したいと考えていました。」同氏はこう説明します。「YextのIntelligent Review Responseの活用で、今では、Häagen-Dazsのフランチャイズ加盟店は、レビューにすばやく返信し、星3つ以下のレビューが投稿された際に即時通知を受信できるようになりました。フランチャイズ加盟店がYextを活用できるようになって以来、レビュー件数も40%増加しました。」
2020年はあらゆるブランドにとって大変な年となりましたが、Yextとの協業により、Häagen-Dazsは顧客がいつでも探している情報を見つけられるよう、自社のデジタル体験をコントロールすることができました。「ロックダウン開始時点で顧客に対して営業時間の変更や店舗の休業などの最新情報や安全対策を効率的かつ大規模に届ける必要が生じた際、Yextに大いに助けられました。まさにそのメリットが最大限に発揮された形です。Yextを使えば、行った変更や更新が複数の場所に反映されるので、あらゆる場所で正確な情報を提供できているという安心感が得られます」と同氏は説明します。
その後も、二社の協力関係はさらに強化されています。「今後数か月間のロードマップはすでに明確に決まっており、コンバージョントラッキングの導入やシステム最適化、フランチャイズ加盟店へのさらなるトレーニング実施などを行っていく予定で、とても楽しみにしています」と同氏は説明します。暑い季節が到来する中、Häagen-Dazsはデジタルエコシステム全体で人気の夏メニューの共有にもYextを活用し、さらに顧客に幸せな時間を提供していく予定です。
結果
2019年7月から2020年12月までの間に、合計123名のユーザーがKnowledge Graphの情報に対して17万回の更新を行いました。これには、住所や営業時間など、主要ビジネス情報のフィールドの更新4.5万回、メニュー項目などの拡張コンテンツの更新11.3万回、名称、説明やロケーション写真などのブランディングアセットの更新1.2万回が含まれます。
Häagen-Dazsは、欧州のロケーションページやメニューページを通じてより正確な情報をオンラインで提供する機会を特定し、同社のデジタルアセット全体でのウェブサイトのクリック数は前年比で75%も増加しました。
Yext Pagesのパフォーマンスも非常に好調で、 繁忙期の来店客数の増加率は25%、Pagesを使用したウェブサイトのクリック数の増加率は45%も改善しました。加えて、Pagesを使用した店舗では同期間の電話問い合わせ件数が想定比236%も減少。これは、コストのかかる電話サポートに問い合わせなくとも消費者が必要な情報を見つけられていることを示しています。
Yextの活用で、Häagen-Dazsは消費者にこうした情報をスピーディに届けられるようになり、非効率的な電話サポートを減らした上に、店舗へ足を運び、特別な瞬間を楽しめる顧客を増やすことに成功しました。
時期の比較 = 2020年7月~8月と2020年4月~5月の比較
前年比 = 2020年7月~8月と2019年7月~8月の比較
増加率改善 = Yextを実装しなかった時と比較した場合の増加率