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Googleのブランド検索に頼らないYextのサイト内検索の活用事例

Yextのデジタルマーケティング担当者としての大きな課題の一つは、Yextのブランド(社名)キーワードに対する有料の検索連動型広告(リスティング広告)への投資です。

By Jacob Azia

10月 23, 2020

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Yextのデジタルマーケティング担当者としての大きな課題の一つは、Yextのブランド(社名)キーワードに対する有料の検索連動型広告(リスティング広告)への投資です。

なぜなら、GoogleでYextを検索してくださる人たちのトラフィック獲得のために日々、リスティング広告の支払いが生じているためです。これは時間、予算、労力の無駄ではないかと感じています。

今日は、その課題を解決する方法をご紹介します。

Yextでは、2019年10月に自社サイトで顧客の質問に公式な答えを届ける最新のサイト内検索「Yext Answers」を導入しました。最近のYextのブランド検索の分析では、Yext Answers導入以来、Google上のYextのブランド検索は34%減少した一方、Yext Answersを使用したYextでのサイト内検索数が増加したことが確認できました。

Yext Answers導入以前

Yext Answers導入以前は、Googleで月間平均82,341件のYextのブランド検索がありましたが、これにはブランド名を使用した複数ワードの検索のほか、「Yext」という単一ワードの検索も含まれていました。

Yext Answers導入後、Googleでのブランド検索数は月平均62,822件になりました。この検索数の減少は、Yext Answers導入と同時に起こり、2019年9月のGoogleでのブランド検索数78,606件に対し、Yext Answersをウェブサイトに導入した翌月の2019年11月のGoogleでのブランド検索数は62,819件になりました。

グラフの注記:2019年9月のGoogleでのYextのブランド検索数は78,606件でしたが、2020年9月のYextのブランド検索数はGoogleとYext Answersを合わせ、ほぼ同等の79,160件でした。しかし内訳は、Yext Answersでの検索数が12,494件を獲得し、GoogleでのYextのブランド検索数は66,666件に減らせました。

これは、顧客がYextに対する質問の答えをYextのウェブサイトから直接得て、Googleに戻って再検索をする必要がないことを表しています。これは利用者や顧客にとっても喜ばしいことですし、Google上での自社ウェブサイトへのトラフィック獲得の競争や、リスティング広告の費用の負担がないという点でも、マーケターの私たちにとっては嬉しいことです。

公式な答えが34%増

ブランド検索数から単純なYextオフィスへの行き方(道案内)の検索クエリを除外した検索数では、Googleでのブランド検索の34%が減少し、サイト内検索が増加していることが分かりました。

Yext Answers導入以前、Googleのブランド検索(道案内の検索を除く)は月平均49,666件でしたが、Yext Answers導入後は、Googleでのブランド検索(道案内の検索を除く)は月平均32,717件になりました。これは、Yext単体ワードでの検索を除いた数になるので、ほとんどの人がGoogleで検索する際に、複数のキーワードを使用していることを意味しています。つまり、より多くのお客様の質問に、直接、公式な答えを届けることができているので、Googleに逆戻りする必要がないことを意味しています。

一番顕著な成果は、このようにGoogleでのYextブランドの検索数(34%減少)の減少分は、Yext Answersでの検索で補えている点です。また、Yext Answersを導入した最初の1ヵ月間となった2019年11月のYextウェブサイト上の検索数は5,067件でしたが、先月(2020年9月)は12,494件に増えました。言いかえれば、より多くの人々が、最初にGoogleに目を向けるのではなく、Yextのブランドに関する質問には、直接Yextのウェブサイトに訪問するようになっています。

広告ではなく答えを届ける

カスタマージャーニーは検索から始まりますが、その起点は2つあります。自社のウェブサイト上か、Google上です。Google上の場合、企業やブランドには、具体的にそのブランドの情報を求めている顧客の獲得のために自ずと他の企業との競争が生まれる、望ましくない状況に置かれます。そして、顧客が自社の広告をクリックした場合、広告料を支払うことになります。

ブランド検索でオーナーシップを取り戻し、多くの人にGoogleではなく、自社のサイトへの訪問を促すためにはGoogleよりもより良い体験を自社サイトで提供しなければなりません。自社サイトでのより良い検索体験の提供は、より多くのトラフィックとビジネスを効果的に獲得できることになります。

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